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グループ全体・そして社会全体のイノベーション活動を支援する「オンラインプラットフォーム」をつくろう!

  • デザインプロセス構築
  • ビジョン創出

「未来洞察」アプローチを軸に、予測できない未来を捉え、戦略創出へつなぐ、イノベーション推進活動を続けてきたパナソニックラボラトリー。
2022年春に、蓄積してきた「未来を考える素材」を社会へ開き、多くの人に未来を創造する機会を提供できるオンラインプラットフォーム活動「KIZASHI-LAB」を始動しました。
グラグリッドは「KIZASHI-LAB」誕生へ向けた、構想・UXデザイン支援を実施しました。

課題

・コロナ禍での働き方の変化にあわせた、リアルとオンライン両方を見据えたイノベーション推進活動の展開
・蓄積してきたナレッジを、パナソニックグループ内そして社会へ活かすこと

共創と取り組み

グラグリッドとパナソニックラボラトリーを中心に開発チームを編成。グラグリッドは以下を担いました。

・構想フェーズ:未来洞察活動のプラットフォームの企画構想。
・制作フェーズ:蓄積してきた「未来を考える素材」としてのナレッジを、集約できるwebサイトを制作。UXデザイン(調査、コンセプト策定、要件定義、プロトタイプ作成と検証)、UIデザイン、コンテンツデザイン、チーム全体のプロジェクトマネジメントを担当。

価値化したこと

ウェブサイトを「『未来を考える素材』の情報公開」だけにとどまらず、「一人一人が未来を創り出す、イノベーション推進活動の象徴」として価値化し、公開。
リアルとオンラインの両方で人と人をつなぐ、イノベーション推進活動のパワーとなっています。

課題&実現したいこと

先が見えない時代!
蓄積した未来洞察のナレッジを活かし、イノベーション推進をさらに拡げるには?

パナソニックグループのイノベーション創出を推進するために、未来洞察を活用したワークショップを実践してきたパナソニックラボラトリー。
組織内には、「未来を考える素材」として、創出したシナリオや、シナリオを生み出すための方法論が豊富に蓄積されていました。特に、汐留浜離宮の共創ラボにはシナリオの集大成としての「未来ウォール」が象徴的に掲げられていました。
しかし、コロナ禍の影響をうけて、共創活動がリアルからオンラインへ大きくシフト。従来の活動では豊富なナレッジを十分に活用できていない状態となっていました。

「グループ社内・社外、オンライン・リアル、両方をふまえたオープンイノベーション活動のリデザインをしたい!」「その第一歩として、創出したシナリオを社会へ公開するところからはじめたい!」そんな思いから、グラグリッドにご相談をいただきました。

共創と取り組み

「一人一人が未来を創り出す」活動の構想!

グラグリッドでは、共創ラボの「未来ウォール」にかわる、象徴的なWebサイトも含めた、活動プラットフォームを提案しました。まず第一歩として、参考メディア調査や、イノベーション創出に携わる想定ユーザー像に対してユーザーインタビュー調査を行い、分析を実施。
ユーザー要求事項や、社会の中での位置づけを捉えながら、イノベーション推進の力となる、活動のコンセプトを検討し、サービスの構想を行ってしていきました。

▼インタビュー調査から見えてきた、コンセプトのヒント(一部抜粋)

▼サービスの構想の検討(一部抜粋)

理想体験を実現するUXデザイン

そうして分析・議論を進めていき、見えてきた、サービスで実現したい価値・ターゲット・体験といったコンセプト。
早速、グラグリッドでは理想的なユーザー体験として、カスターマージャーニーマップを作成しました。その理想体験を実現し「未来を考えるワクワク感」を感じられるよう、カードを切り口に、偶発的に未来のシナリオと出会うUIを立案していきました。

▼カスタマージャーニーマップやコンセプトの資料(一部抜粋)

プロトタイプ作成と、ユーザー検証から見えてきた課題点

そして、Adobe xdでその体験を実現するWebサイトをプロトタイピングしていきます。
出来上がったプロトタイプは、さっそく想定ターゲットに操作してもらいます。実際に操作をしてもらうことで、課題をあぶりだしていくことができます。

「未来を探索するユーザー体験を提供できていない」
「カードを用いたUIはおもしろい。しかし、シナリオを探す目的を持って訪問した人にとってカードから探す操作は適していない」
検証を進める中で、様々な課題が見つかりました。
グラグリッドでは課題を即座にまとめて、数日後には改善施策を立案。プロトタイプに反映をさせて、要件を固めていきました。

▼検証とプロトタイプ改善の様子

活動の象徴として、ブランディングに貢献するデザインを!

ユーザー体験を考えるのと同時に、大事なのが「パナソニックラボラトリーの活動を支える、象徴をつくる」という視点です。
グラグリッドでは、デザインパートナーの市角氏とともに、活動の象徴にふさわしいデザインの方向性を検討。「未来を創り出す活動」としてのブランディングに活かせるようVI(ビジュアル・アイデンティティ)としてまとめ、UIデザイン案を研ぎ澄ましていきました。

▼デザインがどんどん研ぎ澄まされていく様子

創出したシナリオを、Webでワクワクする形へ!コンテンツデザイン、UXライティング

UIデザインが進むのと同時に。社内ワークショップ用だった絵や文章を、webサイトでユーザーが見たときにわくわくできるような形に、コンテンツデザインを行いました。

3年間の活動で蓄積されてきたシナリオを読み込み、絵のスケッチを描いて、そこからサイトに掲載するイラストやカードを描き形作ります。そしてシナリオ文章も、はじめて見た人もどんな世界観なのか捉えやすいようストーリーを再構成。UXライティングの観点から、サイト名を含めた体験の価値を高めていくために、名前やことばの一つ一つもデザインしていきました。

▼ZoomとMiroでコンテンツデザインを議論

価値化したこと

情報の公開だけにとどまらない、「未来を創り出す活動ができる”場”としての象徴」ができた!

一連のデザイン活動からうまれていった、KIZASHI-LABのサイト。
ウェブサイトを「未来を考える素材の情報公開」だけではなく、「一人一人が未来を創り出すという、パナソニックラボラトリーのイノベーション推進活動の象徴」として公開されました。

▼公開されたWebサイト

また、webサイト内で偶発的に未来と出会えるためのしかけ、その名も”KIZASHIカード”は、本物のカードとなって共創ラボの壁面を飾ることに!パナソニックラボラトリー内で、実際に手に取って、そこからサイト内を見て未来を考えてゆくためのしかけの一つとして、活用されています。

▼リニューアルされた共創ラボの壁面を彩る、KIZASHIカード

オープンイノベーション活動の推進を見据えた、「ユーザーと蓄積されてきたナレッジの、ワクワクする出会い」を実現したUXデザイン

そして、Webサイトの中では、未来のシーンが断片的に描かれた「KIZASHIカード」を起点に、様々な未来の社会のシナリオを見ることができます。
カードはシャッフル可能。どんどんシャッフルして、自分が気になった未来の断片から、未来の社会のシナリオを覗いていくことができます。

この、カードと偶発的に出会うことで、「思ってもいなかった未来を社会と出会い、覗いてみる」体験こそ、私たちが今回のプロジェクトで実現したいと考えていたユーザー体験でした。
ユーザーが未来の社会のシナリオ(=蓄積されてきたパナソニックグループのナレッジ)と出会うときに、心からワクワクしている状態こそが、ナレッジの価値を上げ、そしてユーザーがイノベーションを推進する未来洞察の活動に関わっていく入口になると考えているからです。

▼WebサイトのKIZASHIカード

オンライン・リアルを超えた「未来を創り出す」新しい活動が、これから加速していきます!

クライアントの声

パナソニックラボラトリー 宮下様:
プレイフルなWebを一緒に作ってくれてありがとうございます!三澤さんと和田さんのCo-facilitationは前向きでニコニコしていて、ときにモヤモヤの言語化に迷ったりしながらも、心理的安全な場ができており、私たちも本音で活発にアイディアがだせました!川村さんのグラフィックは本質を捉えた表現で、見た人が直観的にわかると評判です!
オンラインとリアルをつなぐKIZASHIカードは当初想定にありませんでしたが、やるとなってからのスピード感や細部の設計などグラグリッドさんのモノ・コトづくりへのコダワリを感じました!
発散だけでなく、収束時の視点などひとりひとりが気づきにくいところを補完しながら、共創できたと思います!ありがとうございました!

パナソニックラボラトリー 飯田様:
「未来洞察活動の成果をWebにしよう」と最初にグラグリッドさんにご相談した時に思い描いていたイメージとは、良い意味で全く違うWebサイトになり感謝しています。私たちの言葉にできなかった思いを自然に引き出してくださった上で新しい視点を提案していただけたので、グラグリッドさんとお話しするのがいつも楽しみでした。また、クリエイティブに発想を広げるところとスケジュールに合わせ決めるべきところのメリハリをもって推進いただけたので、安心感を持って進めることができました。ありがとうございました!

グラグリッドメンバーのコメント

今回のプロジェクト、価値を生み出した理由が2つあると考えています。

1つ目は、前半の構想フェーズと、後半の制作フェーズでの連携。構想フェーズでイノベーション創出活動全体をとらえ、その活動を支える道具としてのサイトや、リアルのワークショップがどう関連するのかを議論してきたからこそ、活動の象徴となるサイトをデザインできたのだと考えています。

2つ目は、なんといっても「遊び心」!
「未来のシナリオに偶発的に出会うためのカード」という切り口からうまれたKIZASHIカードを、リアルで作ってしまった点なんて、その最たる部分だなと感じています。
ある日定例で、ずらっと並んだカードのデザインを見て、宮下さんが一言「これ現実にほしいっすね!」っとおっしゃったことから、本当にカードをつくる動きがはじまったんです。作る私たちも楽しくって(笑)、リアルなカードができあがった瞬間はチーム全体で湧きあがりました。
共創ラボに飾られているところを見て、胸があつくなりました。

真剣に考え、同時に全力で楽しむ!パナソニックラボラトリーさん、そしてグラグリッドのチーム文化がとてもあらわれたプロジェクトだったと思います。
(グラグリッド 和田)