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地域の魅力を見つけ出し、
共に育む仲間に出会う

  • デザインプロセス構築
  • ビジョン創出

九州や中国地方から人々が入植して産業や文化を育んできた歴史的背景(※1)がある福島県郡山市。東京から東北新幹線で1時間30分程度と至便なアクセスのため、郡山駅周辺には多くのMICE(※2)施設が整備され、東北への入り口として人々が行き交う街でもあります。
歴史を持ちながら、ビジネスや旅行の拠点としての存在感もあるものの、郡山市に暮らす人々には、「何が郡山市の魅力なのか見い出せない」という思いもありました。いま一度、自分たちで地域の魅力を再発見していこう! という試みを通じて生まれた仲間は、地域を継続的に活性化させています。
※1:安積開拓に懸けた先人たちの夢
※2:MICE=会議(ミーテイング)・研修旅行(インセンティブツアー)・国際会議(コンベンション)・展示会(エキシビジョン)

課題

過去、JTB様と地域デザイニングというメソッドを共同開発していました。このメソッドについて、JTB様側では「この新しい考えをどう広げていけば良いか?」「どのように全国にインストールすればよいか?」と、前例が無いことを各地で活かす方法が見えにくい状況でもありました。また、当時新たに観光推進エリアとして挙がった郡山市においても、地域に根ざした観光資源となる特色が見つかっていないという課題がありました。

共創と取り組み

「郡山市の人々自らが観光資源を発見し、観光や地域活性への取り組みが自走していく仕組みを作りたい。」という思いを聞き、ここで地域デザイニングを活用し、全国に広げていくためのモデルケースとなり得る成功例を作りたいと考えました。

価値化したこと

キックオフ当初、地域の産業関係者、学校関係者、果ては行政の人までも「ここには特に何もないんです」と控えめに仰っていました。しかし、郡山での自分たちの思い出をたどり、それらを共有し合うことで、お互いに知っているようで全く知らなかった地域の側面を発見し、自ら関心を高めながら地域の魅力を見出しはじめました。また、この地域メンバーの関係性づくり自体が無形の価値となり、現在も続く観光商品化や次期アイデアづくりにつながる基盤を作り上げることに繋がりました。

課題&実現したいこと

郡山市に限らず、人々自らが観光資源を発見し、観光や地域活性の自走をするしくみをつくるには、さまざまなハードルもありました。JTB様内部の組織関係者、地域支社、また地域の観光協会や地域産業の関係者……と、ステークホルダーの多さ・複雑さは切っても切り離せないものです。
さらに、課題感がある地域においても、なかなか旗振り役になるようなキーマンが見つかっておらず、意志はあるが待ちの状態という課題もありました。より主体的に関わってもらえる体制を考え、メソッドを刷新しながら地域関係者とのチームをつくり、能動的なメンバーに自走を引き渡す必要があることが重要だと考え、プロジェクトを進めました。

郡山市事前視察

共創と取り組み

「地域の魅力を、地域にいる人たちで見つけていく」ため、ワークショップを通じ参加者も事務局もともに考え合うプログラムを設計。同時に事務局関係者との連携により継続的な活動基盤づくりを行いました。

ワークショップの概要

・「観光」に必要な考え方のインプット
・地域の人々の思い出を共有し、今まで知らなかった地域の隠れた資源・魅力を発見
・思い出×ターゲット像による観光体験のストーリーづくり
・観光サービスの創出
・フィールドワークによる地域の魅力の再確認
・個々のアイデア、観光資源の発見など、一連の地域の関係性醸成を通じて見えてきたものをコンセプト化
・今後の自走に際し旗印となるようVIを設計

キックオフワークショップ フィールドワーク風景 フィールドワークでの視察・自然現象しぶき氷

価値化したこと

これまでは見出しきれていなかった地域の魅力を、自らの力で発見できる市民の関係性を生み出し、商品造成につなぐことができました。
キックオフ当初、地域の産業関係者、学校関係者、果ては行政の人までも「ここには特に何もないんです」と控えめに仰っる光景が少なくありませんでした。しかし、お互いに知っているようで全く知らなかった地域の側面を発見し、自ら関心を高めながら地域の魅力を見出すことができることが分かりました。
また、この地域メンバーの関係性づくり自体が無形の価値となり、現在も続く観光商品化や時期アイデアづくりにつながる基盤となりました。

体験ストーリーの発表風景

クライアントの声

ワークショップ参加者のことばより

「自分たちの地元には観光になるようなところは無いと思ってたけど、参加者同士で話を聞いていたら、名前を知っているところもあった。」
「自分の足で行ったことはなかったけど、行ってみたらすごかった!」
「体験のストーリーを考えていたら、こんな人がこんな風に楽しんでくれそうだと、色んな人の顔が浮かんできた。」

郡山市観光協会 川村様より

おかげさまで、今年は5本の魅力再発見バスツアーやモニターツアーなどを計画しております。具体的にはワークショップで出された参加者の意見や実際に現地を視察した経験をもとにコースを設定いたしました。
今(2019年8月現在)では「食と酒」を中心軸に据えた素材開発に取り組んでおり、何を魅力としてとらえるべきか、当初のもやもや感が漂う状態から、方向性が定まってきたと感じております。共に活動したコンセプトメイクまでのプロジェクトがあったからこそと、あらためて感謝申し上げる次第です。

また、本プロジェクトで皆さんとフィールドワークをした安積蒸溜所を舞台に東北最古のクラフトウイスキー(安積蒸溜所) 作り手に学ぶテイスティング講座プラン」を商品化することが決定しました。このプランはJTBエースの2019年度今下期パンフレットへの掲載が決定いたしました。

郡山の皆様とのプロジェクト打ち上げにて
郡山の皆様とのプロジェクト打ち上げにて